ネットフリックスでいよいよワンピース実写が公開されて話題になっているんだけど、ネットでは「ひどい」「やめて」とネガティブなワードが検索されてる。ただ結論から言うと個人的には「面白かった」というのが感想。ただ確かに残念なシーンもあって不満が出るのも分からなくはなかった。
ということで今回はネットユーザーがワンピース実写を「ひどい」「やめて」と言われる理由を考察したいと思う。
制作費212億のワンピース実写ドラマ
まずワンピース実写についてとんでもない雑学を紹介したいんだけど、なんとワンピース実写の制作費は1億4400万ドル(約212億円以上)が投入されているんだ。
これは他の海外ドラマと比べても異例の数字。とんでもない予算をかけてワンピース実写のドラマが作られている。
この時点でネットフリックスの本気が伺える。ドラマは全8話なので1話に平均すると約26億円以上の計算となる。
実際にドラマを見て分かるけど、セットの力の入れっぷりがヤバい。まるで元からあったような街のクオリティとなっている。個人的にワンピース実写のメイキング映像が観たい。どのようにあの街並みが再現したのかを知りたい。
それくらい素人が見てもお金がかかっているのが分かる作品だった。
X(旧Twitter)での感想
ワンピース実写はオリジナルストーリーが上手く構成されていて面白かったんだけど途中で少し飽きてしまった。というのもテンポが悪い。
それに加えてアクションシーンが微妙すぎる。アクションシーンだけ見ると原作に比べて改悪が多かった。というわけで詳しく書いていく。
あらすじ
世は大海賊時代。そんな大海賊時代に富・名声・力、この世のすべてを手に入れた男、海賊王・ゴールドロジャーがいた。彼の死に際に放った一言は人々を海に駆り立てた。「俺の財宝か? 欲しけりゃくれてやる。探せ!この世の全てをそこに置いてきた!」
この言葉に海賊達は財宝のあるグランドラインを目指す。その中にはモンキー・D・ルフィもいたのだった。ルフィは仲間達を集めてグランドラインを目指すのだが様々な困難が立ち向かう。果たしてルフィと仲間達は困難を乗り越えることは出来るのか?ルフィ達の運命はいかに・・・。
キャストのクオリティが高い
まずびっくりしたのがキャストのクオリティが非常に高いこと。特に麦わら海賊団のキャストは再現度が高かった。
ルフィも天真爛漫な感じが上手く役にハマっていたし、サンジはイケメンでおしゃれ。正に原作通りのキャストだった。
ウソップ役も黒人なんだけど原作通りのウソップを演じていた。あそこまでウソップを再現できたのは凄い。
個人的に心配だったのがゾロ役演じる新田真剣佑。日本人をキャストしたことで浮くのが心配だったけど、全くその心配はなかった。自然にゾロ役を演じていたし、スタイル抜群で原作のゾロそのままだった。
そしてネットでよく言われているのがワンピース実写のナミがムチムチという意見。キャスティングには尾田栄一郎先生も関わったということで、ここは尾田栄一郎先生の好みが出たような気がした。
とはいえ良い感じのムチムチで可愛い。個人的にはアリのナミ役だった。ただスレンダー好きはちょっと不満が出たのかも知れない。
ストーリー構成は100点に近い完成度
肝心のワンピース実写のストーリーなんだけど、原作をかなり改変していた。これはネットフリックスは挑戦したと思う。
いきなりガープ中将が出てきたり、パティシエ編のボス的な存在であったドン・クリークがホークにあっさりやられていたりなどかなりストーリーが改変されていた。
ここで一部のネットユーザーから不満の意見があったけど、実は多数のネットユーザーからは良い改変として受け入れられていたんだ。
個人的にも良い改変だったと思う。特にコビー・ヘルメッポが海軍として成長するシーンがあるんだけどこれがかなり良かった。
原作のワンピースではコピー・ヘルメッポは最初に少し登場してから中盤まで出てこないんだけど、ワンピース実写では完全オリジナルストーリーとして詳しく描かれている。
コピー・ヘルメッポが海軍での苦悩や奮闘するシーンが描かれていてかなり見応えがあった。
ワンピース原作を読んだ人もコピー・ヘルメッポの海軍編だけでもワンピース実写を観る価値はあると思う。
全体的にテンポが悪かった
ここまで褒めてきたワンピース実写だけど、不満点もいくつかあった。
まずはテンポの悪さが目立っていたこと。間延びのシーンが多く疲れてしまうことが多かった。
特にシロップ村編はかなり間延びしていた。クラハドールの不気味さを演出するシーンが多かったけど、ぶっちゃけあそこまで不気味さを演出する必要は無かったと思う。
後クラハドールがルフィ達を追うシーンがあるけど、クラハドールが余裕かましながら追ってるのでいまいち緊迫感が無い。
ワンピース実写を全部観るまで時間がかかったけど、原因はシロップ村編で一度観る気を無くしたから。パティシエ編以降はマシなテンポになったけど、それでも1.5倍速で観ないとキツかった。
個人的に原作のシーンをワンピース実写に組み込んでもっとテンポ良くしても良かったと思う。
ギンがドン・クリークを気絶させて船に乗るシーンとかワンピース実写でも採用して欲しかった。
アクションシーンが残念すぎる
テンポの悪さはまだ耐えれるレベルなのでいいんだけど、1番キツかったのはアクションシーンだった。
アクションシーンに迫力が無い。ハラハラ・ドキドキすることはほぼ無かった。
ネットでもゾロの和銅一文字がフニャフニャなのが話題になっていたんだけど、これを観るだけでもアクションシーンのレベルの低さが分かってしまう。
そもそも今回のワンピース実写のアクションシーンは暗闇での戦いが多かった。
まずクラハドールとの戦い。原作では海岸沿いで戦うんだけどワンピース実写では深夜の屋敷で行われる。
この屋敷が暗くて戦いが見づらい。ルフィやゾロがぼんやりしか見えなかった。正直この改変は最悪だった。なぜ屋敷で戦ったのか…原作通り海岸沿いで戦って欲しかった。
アーロンパーク編のアーロンとの戦いもアーロンパークで行われて、これは原作通りなんだけど建物が暗い。何故建物内の戦いは暗くしたがるのかよく分からない。
アニメ版のアーロンパーク編はちゃんと戦いが見えたのでこれも改悪と言いざるを得ない。
しかも個人的にアーロンとの戦いで好きなシーンであった
- ルフィが準備体操と言いながらアーロンをボコボコにする
- ルフィがアーロンの鼻を折り曲げる
- アーロンがルフィの太ももに噛み付く
これらのアクションシーンが全部実写ドラマではカットされていた。どれも原作では熱いシーンなので無いのは悲しかった。
ショッキングなアクションシーンは実写ドラマではカットしたのかも知れないけど、それを込みでワンピースの良さなので採用して欲しかった。
なのでアクションシーンは総じて淡白であっさりボス役がやられてしまう印象だった。
まとめ
ワンピース実写をまとめると「観る価値はあるけど色々と惜しいドラマ」というのが感想。
オリジナルストーリーは総じて面白く、原作を読んだ人でも続きが気になるようなストーリー構成は見事だった。
これにアクションシーンにもっと力を入れてくれたら作品のクオリティはまた一段と上がったと思う。ワンピースのキャラクターは悪魔の実を食べて超人だらけなので超人が出まくるマーベルを参考にしてもっと迫力のある戦いを欲しい。
ただワンピース実写は世界的に大ヒットしており、第2弾も配信予定らしい。
ぜひユーザーの意見を取り入れてオリジナルストーリーなど良い所は残しつつアクションに力を入れてくれたら神ドラマになると思う。
とはいえ良作で面白かったので、ワンピースニワカ・マニアどちらにも観て欲しい作品だった。
評価 星☆☆☆☆★ 4/5
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